大塚 和歌子(歯科医/わかオーラルヘルスケアクリニック院長)

岩手県釜石市生まれ。
岩手医科大学歯学部、同医局員を経て、秋田県能代市。
現在、わかオーラルヘルスケアクリニック院長。
秋田県教育委員(2期目)。三女の母。

https://www.waka-oral.com/

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後編

ーーー開業して苦労したことは?

いっぱいあります。
言えることも言えないことも!

それがあったから今がある….
すべて「学び」だったなと思います。

ーーー意味があることだった…と?

40代で女性で大きな借金をかかえて開業することは、
すっごいチャレンジだったと思います。

やらなきゃいけない、やるんだ!って
強い気持ちでスタートして
毎日毎日のことが
すべて経験として自分の中に蓄えられてきました。

憤りを感じたり、傷ついたり….
そんなときには、とことん考えます。とことん悩みます。
中途半端だと、何も気付けないし、別の視点も見えてこないんです。
見つけるまで、いっぱい悩んで、いっぱい考えます。

経験していくことは、心の広さにもつながります。
自分がいちばん何を大切にしているのか?ということも確認できます。

歯科医師として こうして立っていられて
県の教育委員として、地域にもお役にたてる状況にあって
日々 幸せを噛みしめています

ーーーその気持ちが この医院の空気感につながっているんですね!

心は穏やかでほんわかです。

朝から休憩もとらず、気付けば夕方…
ということもありますが、
戦場のような感じはありません。

素晴らしい人との出会いもたくさんあります。
患者さんとも付き合いが長くなり
「今日、**さん来るね」って、会えるのを楽しみにしたり、
「ずっと元気でいてもらいたいね」ってスタッフと話したりします。

患者さんのお口がきれいになると、
わたしがスッキリする
んです。
スタッフもそうです。
クリーニングすることが大好きな人たちが集まっています。
毎日「さー今日もきれいにするぞー」って張り切っています。

患者さんも
きれいになって、それを維持できて、元気でいることを
実感できているのかもしれません。

ーーー通うのがうれしいでしょうね。

9割以上の患者さんが
メインテナンスにちゃんと通ってくれます。

健康を保つには、毎日のセルフケアが大事です。

通っているうちに、
歯磨きがすっごく上手になってくる。
「この域にきたか!」と思わず言ってしまいます!

そういう方々が、この6年で本当に増えました。
もう何年も歯を削ってないし、
もちろん抜いたりすることのない方々が大勢います。

ーーーコロナ禍で歯科治療で配慮することは多いでしょうね。

完全予約制で
密にならないように、時間を計算して運営しています。
何時に誰がきて、誰と誰が すれちがうかを
全てコンピュータでわかるようにしています。

診たあとは、換気の時間も取っているので、
患者さん同士がほとんど会わないんです。
「先生(この医院は)大丈夫なのか?」って心配されることもあるくらい(笑)

全国的に歯科医院はみんな気をつけていると思いますが、
医院と患者さん、お互いに感染予防のルールがちゃんとできていて
当院も当院なりに工夫して、安全にできるようにしています。

ーーー安心して通えて、ずっと健康でいられる…。

わたしはお口の中をきれいにすることが好きすぎるんです。
それが幸せすぎるので、
「自分は歯なんじゃないか?」って思うこともあります(笑)

虫歯になっちゃったら、痛くて苦しい。治って嬉しい。
更にきれいに、大事にしてくれたら
心の底からありがとうって思うんです。

やっぱり私は「歯」なんじゃないでしょうか(笑)

私の専門は予防歯科です。

歯は、私達にとってすばらしい財産です。
一本のちっちゃな歯から
身体の全部がつながっているから、大事にしてねって思うんです。

皆さんによくなってもらいたい。
元気でいてほしい、
幸せであってほしいんです。

小さな田舎の歯科医ですが、
口腔ケアの大切さを伝えていきたい…..

お口は命の入り口、心の出口です。

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インタビュアー:鶴岡 慶子