たけいし みく

武石 美久

秋田県北秋田市生まれ。
秋田県立鷹巣農林高校林業科を卒業。
美容師を経て現職。
2人の子のシングルマザー。
Mrs of the Year 2024 秋田大会ブリリアント部門グランプリ。

武石紙器株式会社
〒018-3301 秋田県北秋田市綴子字美田古32-2
TEL0186-62-0241

@takeishishiki_hakoya

【1】

◼️…大きなお子さんがいらっしゃるんですね。

実はそうなんです(笑)。長男はすでに成人しています。

近影(2人の子どもたちと)

私が18歳の時の子どもです。
高校1年生の時に出会った彼と
高校を卒業してすぐに結婚して出産しました。

高校卒業と同時に美容師になったのですが、
妊娠していることがわかったのでお仕事はお休みして、
長男が1歳になった時に仕事に復帰しました。

(お仕事に復帰した)その時、私は19歳でした。

◼️…高校卒業と同時に美容師ですか?

高校は林業科に通いましたが、美容通信科でも勉強したので
卒業してすぐに美容師になりました。

元々はインテリアデザインやコーディネートを目指していて
木材をはじめ建材を勉強するために林業科に進みました。

ところが恋をした相手が理容師だったんですね(笑)
その影響もあって自然と美容師を目指すことにしました。

林業科を卒業した人たちは、
森林組合や公務員になっている人が多いのですが、
そういう意味では、私は全く別の道に進んだ感じですね。

◼️…美容師の仕事は、どう感じていましたか? 

手が器用だったので細かい仕事が好きでした。
アップスタイルの編み込みや、刈り上げは好きで得意でしたね。

シャンプーはよくお客様に喜んでもらいました。
指の力が強くて気持ち良いと言うので、
シャンプーでご指名をいただくこともありました。

着付けも助手はできるようになっていましたが、
着付け技能士の資格を取る前に、家業の「箱屋」を継ぐことになりました。

◼️…継ぐことになったのはどういう経緯ですか。 

箱屋は祖父が立ち上げたもので、創業63年になります。

美容師12年を過ぎたあたりから
祖父が首を痛めた事がきっかけで(美容師の仕事がお休みの)月曜日、箱屋を手伝うようになりました。

それが徐々に比率が逆転していって、
土日は美容室、平日は箱屋という生活になったのですが、
このままではどちらも中途半端になってしまうと感じて
(美容師を辞めて)箱屋に集中することにしました。

元々は、母や叔父が継ぐのだろうと思っていたのですが、
(2代目世代の)母や叔父は辞退したので、私が継ぐことになりました。

母や叔父は継いだところで、すぐにリタイアする年齢になってしまうから
「長く続けられる”あなた”が継ぎなさい」ということだったんです。

お客様からすると母や叔父の方が知名度はあったので、
書類上は2代目ですが、3代目の気持ちです。

兄もいるので、社長が私だと知られていなかったのですが、
最近になってようやく認識されるようになってきました。

母と兄のおかげで会社を切り盛りすることができるので
ふたりには本当に感謝してます。