みなみ かおり
南 かおり
奈良県出身。
大学時代 ラジオDJデビュー。
趣味は上方落語鑑賞、神社仏閣めぐり。
大和郡山元気城下町大使、吉野町観光大使。
オフィスキイワード所属。MCタレント・パーソナリティー。
【現在の出演・作品】
青春ラジメニア(ラジオ関西)
押尾コータローの押しても弾いても(MBSラジオ)
ハッピープラス(ラジオ大阪)
あっ、ヒラタですう~♪(ラジオ大阪)
ほんでなんぼ?(KTV)
ならフライデー9(奈良テレビ)
南かおりのお得でイチバン!!(ABCラジオ)
【1】
◆…初めて担当した番組は何ですか?
NHK奈良のラジオ番組です。
地元のNHK奈良でバイトを募集していて、
内容を知らずに行ったらそこに原稿が置かれていて
何のバイトか聞いたらラジオDJだったんです。
それがスタートです。
短大2回生の時でしたから、芸歴34年になりました。
◆…もともとラジオDJ志望だったのですか?
もともとは、声優志望でした。
当時はネットもなかったので
どうやったら声優になれるのか よくわからなかったんですね。
そんな中、ラジオ関西の「青春ラジメニア」という番組を担当することになって
声優さんにインタビューするよう機会がたくさんあったんですが
どうやら関西にいたら声優にはなれないぞと気がついたんです(笑)
東京に行って声優を目指すか、
関西でラジオパーソナリティを貫くか、と考えたら
ラジオが好き、奈良を離れたくないという気持ちの方が強かったので
東京に行く道は選びませんでした。
後悔は1ミクロンもないですね。
ラジオが楽しいという気持ちは30年以上経った今でも全く変わりません。
この道でよかったと思っています。
◆…初めてDJをやることになった時どんな気持ちでしたか?
何のバイトかわからずに行ったけれど、
ラジオDJと聞いて「やった!」と思いました。
高校生の時にカセットテープに
自分の番組作ってクラスに回すという遊びもしていて
ラジオごっこは狭い世界でやっていたんです。
でも番組では 会ったことのない人生の先輩の方が
大学生の どこの誰ともわからない私のような小娘に
「かおりちゃん きょうも孫がね」と
日常のことを嬉々として語ってくれるって なんてすごいんだ!って思ったんです。
とても感動しました。
その当時ファックスもまだないので、おハガキを送ってくださるんです。
1週間かけてハガキをもらう。
その返事を私がラジオで喋る。
また1週間かけて おハガキや封書で返事が来る。
そんなアナログ感がすごい素敵でした。
◆…いわゆるハガキ職人もいたんでしょう?
皆さん ハガキ職人でした!
これは生駒(奈良県生駒市)から来た、
これは奈良県北葛城郡からだと、
感じられるのがすごく楽しかったです。
遠目で見ても どなたが送ってくださったか
筆跡でわかっちゃうのがいいですよね。
よく驚かれるんですが、
ラジオ関西の「青春ラジメニア」という番組は、いまだにメールを解禁していません。
ハガキとファックスでのリクエストを貫いている番組です。
それでも週に700~800通ぐらいいただきます。
一人1通という厳しいルールがあるんですけれど、
メールなら判断がつかなくても
ハガキならお名前を変えていても筆跡でわかっちゃう(笑)
ハガキは、ぬくもりあるんですよね。
◆…すごい数の投書ですね?
そうなんです!
アニメソング、アニソンファンは本当に たくさん おられるんですよ!
これも面白いんですが、
毎年12月25日、没ハガキ(番組で読まれなかったハガキ)のお焚き上げをします。
綱敷天満宮でその日に絵馬のお焚き上げをなさっていて
そこで一緒に没ハガキを供養してもらうんです。
リスナーさんがみんな集まってきて
自分のハガキが供養されるお焚き上げの火をみんなで見つめんです(笑)
一昨年と去年は人が集まれなかったので、
お酒とハガキを持っていって(神社さまに託して)お焚き上げをしてもらいました。
今年も集まれないので、またお願いしようと思っています。
◆…コロナ禍で変わったことはありますか?
イベントは軒並み中止になったので、週末のお仕事はなかったです。
ラジオやテレビの仕事は 変わりがなかったのですが、
リスナーさんに会えなくなっちゃって残念でしたし、
なによりもお便りの内容がつらかったです。すごく。
その中で、いかに日常を届けるかっていうことをラジオでは考えていました。
それは阪神淡路大震災のときにすごく学んだことで、
神戸は被災地で、ひどかったんですけど
震災に遭ったリスナーさんたちが
避難所に持って行ったラジオから
いつも通りに私たちの声が聞こえて、
普通に番組をやってくれて安心した!と たくさんの声が届いたんです。
ラジオは大変な時ほど日常を届けなくちゃいけないメディアなんだなってその時思いました。
できるだけ明るいこと 楽しいことを
ラジオでは発信していこうという姿勢でずっといます。
◆…押尾コータローさんとの番組も長くなりましたよね。
MBSラジオ「押尾コータローの押しても弾いても」は、
押尾さんのデビューと同時に始まって、間もなく20年です。
アーティストさんをお呼びして
インタビューだけじゃなくて、
押尾さんとのセッションをお届けできる番組です。
手前味噌ですが(笑)とってもいい番組ですよ~!
◆…テレビでも活躍なさってますね。
ラジオの方がメインですけど、時々テレビに出ています。
動く姿を見てもらえるのは良いですね。
私がラジオで喋っている姿を想像してもらいやすくなるので、
そういう意味でテレビに出るのも良いことだなと思っています。