シャバラ・エカテリーナ

SHABALA Ekaterina

秋田県庁 国際課 ロシア国際交流員
秋田在住ロシア人ユーチューバー

ロシア生まれ。
中学生の時に出会ったアニメ「BLEACH(ブリーチ)」がきっかけで、
日本語の美しさに魅了され学び始める。
高校時代に来日し日本語専門学校で学んだほか、
大学時代は、神戸市外国語大学に留学。
大学卒業後、日本政府の国際交流プログラムに参加し、
2019年夏から秋田に配属され現在に至る。
YouTube: Yankiterina in Japanを配信中。

@yankiterina
@yankiterinajp

【1】

◆…お仕事の内容はどういうものですか?

大きくいうと、3つあります。

一つ目は、翻訳の仕事
二つ目は、通訳の仕事
三つ目は、国際交流の仕事 です。

秋田県の公式サイトをロシア語に翻訳するのは私の仕事です。

メールの翻訳もします。
通訳については、ウラジオストク市と秋田が姉妹都市になってるので、 そのやり取りですね。
ロシア人大使や、総領事、一般の方の通訳もします。 

◆…そして、国際交流の仕事ですね。

秋田県国際交流協会が開いている国際交流サロンというフリースペースがあって、
そこに毎週木曜日、午後1時~5時まで 私や私の同僚がいて交流できるようにしています。
県民は自由に来て、外国人と交流できるスペースになっています。

ちなみに、国際交流協会というのは、 外国人に支援していて
困っている外国人がいれば、 通訳・翻訳はもちろん、
いろんな相談できて、災害時の支援もしてくれるところです。

出前講座もします。
例えば、高校や中学校、小学校からの依頼を受けて、出かけていきます。
そこで子どもたちに自国の文化を紹介しています。

◆…実家は、ロシアのどちらですか?

今、両親が住んでいるのはモスクワです。

ただ、私が生まれたのは、シベリアの小さな町です。

父の仕事の関係で11回も引っ越ししました。転校も7回しました。
西のモスクワ(ロシアの首都)も、東のウラジオストクにも住んだことがあります。

ロシアあっちこっちで住んだので、
一般のロシア人よりもロシアを見てきたと思います。

◆…日本に興味を持ったきっかけは何ですか?

ウラジオストクに引っ越した時です。

ウラジオストクはロシアの東側なので、アジアの文化の影響を受けている地域でした。
そこで、新しくできた友だちに日本のアニメを紹介されました。

もともと私は、映画や、ディズニーアニメも見ていませんでした。
だから日本のアニメにも興味がなかったのですが、
友だちに、ほぼ強制的に(!)見せられたのが「BLEACH(ブリーチ)」でした。
1話ぐらいは見てもいいよって言いながら見たのですが、
面白くて、次々に 自分で見るようになっていきました。

母にもパソコン触りすぎだと叱られるぐらい夢中になりました。

それが日本との出会いです。 

◆…「BLEACH(ブリーチ)」の魅力は何でしょうか?

とにかく格好いい!
黒崎一護(くろさき いちご)というキャラクターは、
いまだに名前を聞くだけでドキッとします(笑)

NARUTO(ナルト)」も好きなんですけど、
若い頃じゃなくて、
主人公が色々技を覚えて、凄く強くなってからの方が好きです。

私は、恋愛ものの少女漫画よりも、格好いい系が好きみたいです。

◆…(「BLEACH(ブリーチ)」の)私はルキアが好きです。

いいですよね。

可愛い女の子じゃなくて、ルキアみたいに強い女の人が私も好きです。

最初は、吹き替え版で見ていたんですが、それが終了してしまったんです。
ストーリーがどうしても気になったので、字幕版で見始めました。

そこで日本語が耳に入ってきました。
日本語に触れるのは初めてでした。

日本語は本当にやわらかくて、美しいと思いました。
(説明が難しいですが)ロシア語は、日本語にはない硬い音が多いと思います。

日本語は歌のように聞こえました。
セリフの中でよく話される単語・表現が自然にインプットされていきました。

母にもすすめられて、日本語教室に行くことになったのです。

◆…いつ頃から日本に行ってみたいと思うようになったのでしょうか?

アニメの中の日本を見て、いつかは行きたいと思っていましたが、
先生から「行きませんか」というお話があって、実際に行くことになったんです。

日本語専門学校でしっかり午前中授業を受けて午後は観光しました。

それが初めて日本です。高校生でした。

遠い国の日本に行くなんて、
先生が言ってくれなければ、一生 日本には行かなかったかもしれません。 

◆…日本はどうでしたか?

具体的にいうのが難しいんですけど、とにかく気に入りました。

住宅街の道を歩く時はアニメで見た世界がそこにあったので、とっても嬉しかったです。

例えば「止まれ」という標識があるところで、
地面にも止まれって書いてあって、
実際、それを見たら「わぁ!アニメっぽい!」って思いました(笑)

道路に漢字が書かれている所はロシアにはないので、たくさん写真を撮りました。

あとは、ロシアではコンビニに行かないので、 コンビニに初めて入った時は感動しました。
これアニメに出てくる!って思ったんです。

観光地にも行きましたが、普通の道と普通のコンビニの方が感動しました。

(その時に)これからもっと日本語を勉強したいと思いました。

◆…大学でも専攻したんですね。

専攻は東洋学でした。

アジアのいろんな国の政治や文学、歴史を全体的に学んで、
プラス一つの外国語を学ぶということで、私の場合は日本語でした。

1年間、神戸市外国語大学に留学しました。
神戸では弓道部に入ったので、「BLEACH(ブリーチ)」の世界に近いですよね。
剣道に興味があったのですが、お面が苦手で、弓道になりました(笑)

袴を着れた時は、本当にうれしかったです。
あまりにも嬉しかったので、 袴のまま街を歩いて寮に帰ったりしました。

本当にいい経験でした。