いずみ みか

和泉 美佳

画家/芸術家

秋田県生まれ。
秋田美大附属高等学院で11年間講師を務める。
多数の受験生を合格に導くと同時に
現在は作品制作をしながら、絵画教室講師として受験相談に携わっている。

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子どもは、未来への希望だ。

暗いニュースばかりで、将来の課題はてんこ盛りかもしれない。
そんな中であっても、子どもたちを温かい未来に送り出してあげたい!
精一杯の願いとエールを込めた作品です。

和泉美佳さん【画家】

#002 油絵は絶滅危惧種。長く残るものに心を尽くし、時間をかけたい

【1】

◼️…様々な絵をお描きですが、敢えて「専門は?」というと何ですか?

油絵です。
長期保管ができるっていうところが魅力の一つだと思います。
ゆっくり乾くものほど、丈夫なんです。

船舶の塗装とか、乾くのに1年かかるんですけど、
それだけ長くかけて乾いていくってことは、
中から外に向けてカチッと固まって
壊れにくいっていうことらしいんです。

時間をかけることは決して無駄なことじゃなくて、
ゆくゆくは、堅牢なものができるっていうこと、
長期保管ができるってことを考えると
結局経済的と言えるのかもしれません。

例えば、水彩画だと、パーっと早くできちゃいますが、
時間が経つと(たとえば1年とか)、蛍光灯の下でも、もう色褪せちゃうんです。
いつまでも陽にさらしてはおけないって思うと
扱いが難しいところもありますよね。
長く残していく作品ということを考えると
油絵、壁画が多いのは、そういう理由でしょうね

◼️…最近はアクリルの方が人気ですよね。

美大の入試も、最近はアクリル絵具です。
水に溶いてすぐ使える手軽さと、
いつまでも色鮮やかな作品として残せますから。

油絵って絶滅危惧種なんです(笑)

◼️…作業をスタートするとき、まず何から始めますか

まず片付けます。

◼️…???

今、使わないものは、どんどん定位置にしまっておくんです。

まず、フラットな状態、その環境を作るってこと。
よし描けるっていう時がいつ自分にやってきてもいいように整えるってことですね。

道具が出ていたままの方がいいっていう人が多いようですが、
そうなってると私の場合は、頭がごちゃごちゃしちゃうんです。

しかも
描いているときも、どんどん片付けしながら、作業しています(笑)。