やまだ たまる
山田 タマル
【2】
◼️…影響を受けたアーティストはいますか?
キャロル・キングです
コンサート(2007年 埼玉アリーナ)に行ったとき。
「You’ve Got A Friend」の前奏が聞こえてきて
『やった!生でこの曲が聴ける!』って喜んでいたら
歌が始まった瞬間に
会場の空気がぶわーーっと真っ青になった気がして、
浄められるような感覚がありました。
実際に照明が青かったのかもしれないけれど。
でも明らかに空気が変わったのを感じました。
その瞬間には大泣きしていました。
空気が一変したことに対して
自動的に自分の皮膚、細胞が反応して泣いてるって感じでした。
◼️…まさに衝撃を受けた瞬間!ですね。
デビューの機会をいただいて
私自身人前で歌うということを経験していくうちに、
自分の中の感受性が変わってきたこともあったと思います。
「あぁ、歌うってこういうことなんだ!」
「人に伝える、伝わるってこういうことなんだ!」って。
「世界の人の心に残る歌を創って歌うってこういうことなんだ!」
っていうことを肌で感じた瞬間でした。
その感動は忘れられないですね。
その時の感覚は今でも思い出すことがあります。
◼️…「Open Eyes Only」は、映像からもエネルギーが伝わってきますが、どのように作り上げた作品だと感じていますか。
たくさんの方とのコラボレーションが実現してできた作品です。
今までなら、
こんな風には繋がれなかったなとも思いますし、
何か新しい形で創ってみようって
トライしなかったかもしれないですよね。
この作品は、色々な繋がりの中でできました。
◼️…リモートで創る難しさもあったのではないでしょうか?
リモートの場合、時には
コミュニケーションをとるのが難しいこともあるけれど。
振り返ると、
歌を創る、歌うということ自体が、
とっくにリモートだったとも思うんです。
会ったことのない人、
行ったことがない場所に住んでいる人に
テレビやラジオで私の曲が届いて
好きになってくれた人が
この曲が好きです、ずっとこの曲を聴いていますと、言ってくれること…。
ライブができるか否か、
会場に来てもらえる状況かどうか…というところから一歩踏み込めば、
形はどうあれ「人に喜んでもらいたい」っていう思いに
変わりはないんだと気付かされます。
◼️…「形」ではないということですね?
本質的なことは何も変わっていないし、これからも変わらないと思います。
オンラインでもいいし、生で聴いていただける時には生で届けたい。
自分の中では、手段を’限定する’というイメージはなく、
どんな形でも
聴いてくれた人、触れてくれた人が
ほっとしたり、癒されたり
元気になったりしてくれたらいいなと思います。
そういう歌を もっともっと創って 歌っていきたいと思います。