ブライダルMC 高橋ユミ子 (たかはし ゆみこ)
佐賀県生まれ(現在実家は福岡)愛媛県松山市在住。
国文科を卒業後上京。大企業勤務を経て福岡へ。
プロの劇団員として全国で公演を行う。
福岡でブライダルMCの基礎を築き、夫の故郷である愛媛へ移住。
現在は、ブライダルMCのほか、ビジネスマナー講師、
絵本セラピスト、絵本専門士として活躍中。
前編
●‥‥ブライダルMCの前は演劇をなさっていたんですね。
東京、福岡で企業で働いた後、劇団に入りました。
結婚して、何かできないかなと思った時に、たまたま「劇団員募集」のチラシを見たんです。
初めは、エキストラというイメージだったのですが、
ふたを開けてみると、児童青少年を対象とした演劇活動をしている劇団でした。
演劇の素地は全くなかったけれど
「面白そうだな」と思って のめり込みました。
●…児童青少年を対象とした活動、ということは学校を訪問したのですか?
上演する作品によって違うのですが小・中・高校を巡回しました。
幼稚園・保育園では人形劇も楽しんでいただきました。
他に、子ども劇場という会費制で見る団体があって、
北海道から沖縄まで行きましたね。
結婚はしていましたが、
夫の理解がすこぶるあったので
ものすごく熱心に活動ができちゃいました。
当時、団員は20人ぐらい。
演劇を専門とするプロ集団で、お給料をいただいていました。
●…長く活動したんですか?
10年弱ですね。
引き出しを増やすことも
引き出す力もそこで培われたと思います。
表現すること、もののとらえ方など、とても鍛えられました。
演劇が、私が今やっている活動のすべての基本と土台になってます。
●…セリフを覚えるのが大変そうだなって思います。
その時、役者の脳内が変化しているのだと思うのですが、
セリフは「暗記する」とは ちょっと違うんです。
うまく言えないけれど
役を理解して、その役を生きていれば、
必然的にそこに出てくる言葉が入ってくるんです。
セリフを覚えるという言い方をするし
基本的には、ぶつぶつ言って覚えますけれど、
暗記とは、違いますね。
セリフが入ってくる感覚です。
●…ずっと「演者側」だったわけですね。
一方で、司会者は、裏方ですから、そこはちょっと距離があるかなと思いますが、
どのようなきっかけで司会をすることになったのですか?
その場を盛り上げる、とか
思いやりをもってその時間を作り上げる、など
演劇と司会はとっても つながっていると思います。
愛媛出身で、福岡で働いていた夫が
地元愛媛で事業を始めることになって、
劇団の作品の切り替えのタイミングでもあったので、劇団を退団することを決めました。
演劇がなければ生きていけない!というぐらい のめり込んでいたので、
”退団したら、私には何も残らない!”と思いました。
そんな時、
私、声が出せる!芝居で培った発声があるじゃないか!って思ったんです。
司会業というのがあると知って、事務所の門を叩きました。
愛媛に向かう少し前のことです。
発声も滑舌も基礎ができていたので、周りよりも早くデビューできました。
福岡でデビューをした後、愛媛に来ました。